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若い頃は何を食べても太らなかったのに・・・

「若者は代謝が活発で、中高年になると代謝が落ちるので太ってしまう」と言われることもありますが、そうした一般的なイメージに反して「エネルギーの消費は20代の若者も60代の人もほとんど変わらない」との研究結果が発表されています。

エネルギー消費は20代から60代までほとんど変化がない

加齢に伴う代謝の変化に関する研究はこれまでにも行われてきましたが、そうした研究の多くは安静時の消費カロリーなどを元に算出した基礎代謝です。つまり生きるのに最低限必要なエネルギーを計測するものがほとんどでした。

しかし、人間はただ呼吸をしたり心臓を動かしたりするだけでなく、運動や思考などの活動により多くのエネルギーを消費しているため、生存のために使っているカロリーは、消費カロリー全体の50~70%程度に過ぎません。

そこで、あらゆる年齢層の人々が1日に使う総エネルギー消費量を調べる研究を行いました。

二重標識水法と呼ばれる活動量を客観的に分析できる方法を使って、世界29カ国に住む生後1週間から95歳までの6600人の消費エネルギーを調べたところ、20歳から60歳までの年齢層では、消費カロリーがほぼ横ばいなことが判明しました。

今回の研究ではさらに、人の代謝は一生の中で次の4つの段階に分かれることも分かりました。

  1. 乳児期からエネルギー消費が急上昇し、1歳の誕生日を迎える頃には成人の50%以上に達する。
  2. 1歳から20歳までは年に約3%ずつ代謝が低下する。
  3. 20歳から60歳までは代謝の変化が安定する。
  4. 60歳以降は年に約0.7%ずつ代謝が低下する。

また、これまでは男性に比べて女性は代謝が少ないと考えられてきましたが、体格や筋肉量を補正した結果、男女間の差はないことも判明しています。

また、思春期(成長期)を迎える10代の子どもは消費カロリーが増え続けるように思われていたが、そうした変化もみられないようです。

では、なぜ加齢にともない太ってしまう方が多いのか?

では、なぜ加齢にともない太ってしまう方が多いのでしょうか?

代謝量に変化がないとすれば、太る理由は「睡眠」「運動」「食事」の乱れが関わっていることが予想されます。

以下に加齢にともない太ってしまう原因を予測してみます。

  • 労働環境により睡眠時間や、睡眠サイクルが制限される
  • 運動不足による不眠
  • 学齢期を終えて、部活動や、体育といった運動が活動が著しく低下してしまう
  • 歩行や自転車ではなく、自動車がメインの移動手段になる
  • 自由に使えるお金が増えたことによる外食や、間食が増える
  • 学齢期ではできなかった、間食や、甘い飲料を労働中にも摂取してしまっている

太ってしまう原因別対処法まとめ

睡眠による原因の対処

睡眠不足により、肥満率が上昇することは研究データで明らかになっています。

個人差はあるものの、6時間以上の上質な睡眠をこころがけましょう。

また、飲酒、カフェインの摂取や、睡眠直前の食事は睡眠の質を妨げるので注意が必要です。

過度なストレス、鬱傾向は睡眠障害をもたらすため、運動や、自然とのふれあい、家族やペットとのふれあいによりストレスを解消する手段を身に着けることが重要となります。

買い物(浪費)、過度の飲酒やタバコ、甘いものの摂取にはストレス解消効果はないどころか中毒作用があるため注意が必要です。

食事による原因の対処

太ってしまう原因として「食事」について思い浮かぶのはまっさきに摂取カロリーではないでしょうか?

ですが、実際には総摂取カロリーと肥満には全くの関係がありません!

重要なのは「食事の内容」と「空腹時間をどれだけ空けられるか」になります。

食事内容は、揚げ物やジャンクフードといった加工品全般は太ってしまうイメージは誰でもお持ちかと思います。

しかし、その太ってしまう原因は単に「高いカロリーだから!」というわけではなく、「中毒作用があるため食欲に歯止めが利かなくなりつい食べてしまう」ことが原因となります。

何から手を付けていいか分からない方は、「甘いジュース(野菜ジュースや100%ジュースもNG)」「砂糖」「揚げ物」を控えることから初めてみてはいかがでしょうか?

また、空腹時間については、習慣的なファスティング(断食)がおすすめになります。

食べ物を摂取するとインスリンというホルモンが分泌されエネルギーを身体に貯蓄しようと働きます。

そして、このインスリンが働いている時は体脂肪は燃焼されず、食物から蓄えられたエネルギーを燃料にして身体を動かします。

つまり、このインスリンというホルモンを出さない時間をできるだけ長くするというのが太るのを防ぎ、かつ体脂肪を落とす最も信頼できる方法となります。

日本以外の先進国の医療機関で医師によるファスティングによる肥満治療が行われています。

ファスティングの例をあげましょう。

例えば、「夜19時に夕食を食べて、朝の7時に朝食を食べる」ケースでは、12時間の断食時間ということなります。

これを徐々にステップアップさせ、16時間、あるいは、20時間の断食時間を作ることを目標とすることが日常的に取り組みやすいかと思われます。

16時間ファスティングの例

11時に1食目、19時までに2食目を食べる。11~19時の間の間食はある程度OK

20時間ファスティングの例

15時に1食目、19時までに2食目を食べる。15~19時の間の間食はある程度OK

生活スタイルは職業や、環境によって人それぞれであるため、毎日同じ時間の食事が難しい方もいるでしょう。

そんな方は、12時間~16時間(あるいは20時間)の断食時間を目標にすることを心がける生活がおすすめです。

いきなりは難しいので段階を経てレベルアップさせていきましょう。

運動による原因の対処

運動には、数えきれないほどの様々な健康効果が期待できます。

  • 運動による脂肪燃焼、運動代謝の向上
  • ストレス解消効果による睡眠の改善
  • ストレス解消効果による食欲の改善
  • アンチエイジング
  • 脳機能の向上
  • 心肺機能の向上
  • 免疫機能の向上により感染リスク軽減
  • ホルモンバランスの正常化(生理不順にも効果あり)

久しぶりの運動で抵抗がある方は、緑(自然)の多い環境で数分の散歩をするだけでもストレス解消による睡眠の質の改善や、食欲抑制効果が見込まれます。

運動の方法が全く分からず、自分一人で続けるだけの自身がないかたはパーソナルトレーニングを利用することも考慮するといいでしょう。

モノにお金や時間を使うよりも、「経験」へ投資する方がより幸せになれるという研究報告はいくつもあります。

何から改善していいかまったくわからない方へ

健康にとって「睡眠」「食事」「運動」が最も重要であり、他に関与することはありません。

「痩せるサプリメント」「脂肪燃焼の機器」等には望むような効果は期待できないので安易に頼らない方がよいでしょう。

くどいようですが、健康にとって、太ってしまう原因に関しても「睡眠」「食事」「運動」の3つ以外の関与はほとんどありません。

右も左もわからにという方はオルサにご相談ください。