体型や見た目を気にしないからといって、摂取カロリーを考えず食べたい放題の生活をしていませんか?
今回は肥満傾向の方がカロリー制限、ダイエットにより体重減少以外で得られる嬉しい効果を3つ紹介します。
目次
カロリー制限、ダイエットで幸せになれる理由
適正な体重、適度な食事のカロリーを摂取することで体型以外にも様々な嬉しい効果があり、QOL(人生の質)を向上させてくれるでしょう。
現在の体重を維持するカロリーよりも20%~30%程度カットしてあげることで体重減少の他に、以下の効果が確認されています。
- 寿命が延びる、病気のリスク低下:高血圧&血中コレステロール改善
- アンチエイジング:育毛&美肌効果
- メンタルの改善
寿命が延びる、病気のリスク低下:高血圧&血中コレステロール改善
- 脳卒中での死亡リスクが14%低下
- 全死亡リスクが7%低下
カロリー制限、ダイエットでの肥満改善により高血圧や、血中コレステロールの改善が望めます。
高血圧や血中コレステロールの異常により血管にまつわる疾病の発症リスクが上がってしまうことはご存じかと思います。脳出血、くも膜下出血など、命を落とすほどの病気の発症リスクが上昇してしまいます。
高血圧と聞くと「歳を取れば誰しも通る道」「薬を飲めば解決」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが今一度考えてみましょう。高血圧症と診断を受け降圧剤(血圧を押さえる薬)を処方されれば多くの場合日本国内では「一生のみ続けなさい」と医師から指示があります。
しかし、人体の構造上、必要な時に血圧が必要な部位で上昇し、必要な時に血圧の低下が起こります。そもそも私個人としては安静時だけの検査で高血圧症と診断してしまうのはあまり良く思っていません。
もし身体の反応に背き、薬物によって無理やり血圧を下げてしまった場合どうなるでしょう?
例えば、筋肉は収縮する時に血圧が上昇しますし、食事を摂取すれば胃の血圧が上昇します。そんな正常な反応も抑えてしまうとしたら「筋肉に力が入りにくくなり筋力低下」「消化器官の機能低下して消化不良、逆流性食道炎、便秘のリスクの上昇」といった弊害が考えられます。
脳への血流量(血圧)が低下すれば認知症へのリスクが上がるかもしれません。
力が入りにくくなれば、運動機能が低下して活動量も落ち込み、運動不足の血圧が下がった状態が続けば血管内に血栓ができやすくなり、脳梗塞や、心筋梗塞、肺塞栓症などのリスクが上昇する可能性があります。
高血圧を放っておいても、薬を使用したとしても結局リスクが残ってしまいます。
本来、運動や食事内容の見直しが最優先で行われるべきなのです。
アンチエイジング:育毛&美肌効果
これはマウス実験の結果ですが、カロリーを減らしたマウスは毛包の細胞が2倍程増加したため、好きな放題食事をしたマウスよりも体毛の再生率が高く、毛が抜ける割合は少なかったようです。
また、カロリー制限をしたマウスは表皮の厚みが2倍になっており、脂肪組織は好き放題食べていたマウスの半分程度であったそうです。
カロリー制限、ダイエットでの肥満改善が美肌と育毛のアンチエイジング効果、美容効果をもたらすことが示唆されています。
メンタルの改善
体脂肪が過剰のなことでホルモンバランスが崩れてしまいます。特に体脂肪増加によりテストステロン(男性ホルモン)の分泌が低下してしまいます。
- 疲れやすい、疲れがとれない
- 不眠
- うつ症状
- 集中力低下
- 意欲の低下
これらのメンタルに関する症状がカロリー制限、ダイエットにより改善が見込めるかもしれません。
また、特に男性では飲酒によりこのホルモンの低下が顕著で、飲酒が習慣化している方はカロリー制限に加えて、食生活の改善、アルコールの制限も考慮した方がよいかもしれません。
【肥満のリスク】カロリー制限、ダイエットで幸せになれる理由【まとめ】
このように肥満傾向の方がカロリー制限、ダイエットにより様々な効果により見た目だけではなく、QOL(人生の質)も向上します。
言い換えると、肥満傾向の方は・・・
- 病気と隣り合わせで死亡リスクが高い
- 美容面においても一般的な老化スピードよりも早く老いる
- 仕事や活動への意欲が低くなりがち
といったように悪い面ばかりが並んでしまいますね…。
一方で、BMIが低い(20以下)方では過度なカロリー制限は控えた方が良いでしょうし、BMIが多くても体脂肪が少ないようなアスリートや、トレーニング歴の長い方には今回紹介したような効果は得られにくいでしょう。
身体とメンタルの健康を保つには肥満でも、痩せすぎでも良い結果は得られないようです。