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検査とか煩わしいのが苦手ですぐにマッサージしてもらえる整体へ通っている
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検査って病院ですることじゃないの?
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自分の病名は通院で既に聞いてるから検査は必要ないんじゃないの?

このような事を感じている人も少なくないかもしれませんが……

これは非常に危険です。

話も聞かずに「ベッドへ横になってください」「この紙に痛い所や気になる所を書いてください」「持病がある人はお断りします」、検査なしに強い刺激を与えるなどの対応を行っている施設の利用はなかなかリスキーかもしれません。

整体やマッサージ店、病院で身体を壊してしまっているケースは少なくない

身体を良くしようとしてきている患者さん、利用者の方ですが、治療やその他アプローチによって実は悪化してしまっているということに治療者も利用者も気づいていないというケースが存在します。

例えば、「カイロプラクティックの頚椎への施術を受けたことで椎骨動脈を損傷して死亡したケース」「格安のマッサージ店で肋骨を骨折させられたケース」などはニュースにもなっていましたね。

また、私も医療現場で働いていた際にいくつかのケースを目の当たりにしたことがあります。

  • 股関節が起因の症状なのに無意味な腰椎の手術をされて悪化しているケース。
  • アキレス腱が断裂していることに気づかれずにアキレス腱のマッサージや、ストレッチを行われて悪化を招いたケース。
  • ストレッチと称して関節にダメージを与えたり、過敏になっている神経系を刺激して症状悪化を招いたケース。

これらは患者サイドからの訴訟が無い限りは医療ミスや事故にすらなりませんし、訴えたところで、治療を行ったことでどう変化したかという客観的な画像所見や数値化できるデータがない限り、まず患者サイドが不利となります。

つまり、利用する側からすると信用できそうな治療施設をしっかりと選ばなければいけません。そうでなければ、例え治療者サイドの落ち度で悪化を招いたのだとしても、多くの場合は利用者は泣き寝入りに終わってしまうことでしょう。

普通は治療者サイドも事故や悪化を起こさないように細心の注意を払って問診、検査に取り組みますし、悪化要因の勉強、リスク管理の探求を何よりも重要視します。

普通は・・・しかし、普通ではない施設が少なくないということも現実なのです・・・

整体での施術、治療の結果は大きく3通り

整体や治療を受けた際に起こる反応は良くなるか、悪くなるか、変化なしの3つです。

  1. 改善:痛みが軽減消失、可動域の拡大、運動パフォーマンスの向上
  2. 悪化:痛みが酷くなる、可動域の縮小、運動パフォーマンスの低下
  3. 変化なし

①の改善が望ましいですが、何も②の悪化や、③の変化なしという反応が出たから即失敗というわけではありません。

重要なのは、悪化や変化なしの反応結果の際に次に何を行うかです。

そもそも、痛みのチェックや問診、動作を確かめなければ、この3つの反応にすら気づけません。良くなってたらラッキー、悪くなってたらアンラッキーというような治療とは言えないクオリティになってしまいます。

検査や治療は基本的に絞れるところまで絞ってからの「消去法」です。

例え2択まで絞れたとしても外れる場合もあります。外した後に再度もう一つの正解を実行できるかが良い治療であるかそうでないかの分かれ目になります。

なので、「○○をすれば改善します」というような謳い文句を掲げている所は、初めから治療手段を一つしか持ち合わせていないような所なので論外ということになるかと思われます。

整体でのフィードバックと再現性の重要性

フィードバックとはアプローチを行った後に運動機能を確認したり、前回からの経過の話を伺うことを指します。

通常、良い結果が得られた場合は、その良い結果を利用者側にも理解できるように説明し、状態をキープできるようなセルフエクササイズや、対策を行い自立を促します。

しかし、色々な数多くのアプローチを行った結果、「なんだか分らないけど良くなった」ではセルフエクササイズはおろか、なぜ良くなったのかを利用者側に説明することもできないのではないでしょうか。

つまり、アプローチ後に得られた反応に対してフィードバックを行い、再現性のある治療や、セルフエクササイズを伝えられるかが重要と言えます。

 

実は私も強く勧められて整体院へ行ったことがあるのですが・・・最初と最後に方眼紙の壁の前に立った姿勢の写真を2枚撮られて

「ほら、治療後はこんなに姿勢が良くなったでしょ?でも時間経過でこの姿勢は元に戻っちゃうから定期的に施術を受けに来てね」

そもそも静止画像の姿勢だけじゃ運動機能を測れませんし、なぜ姿勢が変化したのかの説明・フィードバックがありませんでした。

なぜ、良くなったのか、どうやったらキープできるのかの説明があったら良かったと思います。

フィードバックなしでは、良くなったかの判断はできません。

オルサでは整体でもトレーニングでも問診・検査を重要視しています

オルサでは問診(カウンセリング)、形式だった運動器の検査、整形外科的テストを行いリスクを十分に考慮して加害者にならないことに配慮しています。

これにより結果が表れた際も自然治癒の影響なのか、行ったアプローチが効果的だったのかを区別し、よりよい手段を選び、状況を利用者様に分かるように十分説明させていただきながら行います。

整体だから、トレーニングだからといって施術や、器具を使った運動に偏ってリスクを管理できていなければ、反って不健康になってしまうこともあり得るのです。そうならないためにも、オルサでは細心の注意を払い、特に初回利用時には問診、カウンセリング、検査に時間を取らせていただいております。

私達と利用者様の双方を守るために。